サイバーリンク株式会社(本社:台湾新北市 会長兼 CEO:Jau Huang博士)はこのたび、ディープラーニング技術を使用したAI顔認識ソフトウェア開発キット(以下SDK)「FaceMe®」最新版を発表いたします。
最新アルゴリズムによる高速検索やなりすまし防止など、先端セキュリティ技術を多数搭載しております。
■AI顔認識SDK「FaceMe®」とは
「FaceMe®」は、サイバーリンクが2018年10月より提供する、ディープラーニング技術を
使用したエッジデバイス向けのリアルタイムAI顔認識エンジンです。
高速な認識速度(0.2秒以下)と高い認識精度(本人識別率 98.41%)、角度のついた顔でも認識する広い認識範囲を、画像処理による最適化と最新のAIエンジンで実現しています。
FaceMe® 新機能・特徴について
<高速検索アルゴリズム>
新アルゴリズムHNSW (Hierarchical Navigable Small World)検索機能が追加され、オンプレミスサーバー環境上で数百万人クラスの大規模データベースにおける高速検索に対応しました。
<なりすまし防止機能>
複数のバイオメトリクス認証技術を使用することにより、写真などを使用したなりすまし行為においてもフェイクを検知して生体のみを判別することにより、安全な生体認証環境を実現します。
<斜めからでも顔認証可能>
斜めを向いた顔でも高い精度で顔認証が可能です。顔が真正面を向いているケースが少ない監視システム、スマートリテールや、出退勤管理などと連動したドアセキュリティなどでご利用いただけます。
<画質改善技術による認識率の向上>
CyberLink 独自の TrueTheather® 技術を用いて、従来の顔認識エンジンでは誤認識や認識不可となりやすい暗所やノイズが発生しているケースなどにおいて、映像の画質を向上させることによって、顔認識しやすい映像に前処理します。これにより、悪条件下でのAI による認識精度が 最大11.65% 向上しました。
<パフォーマンスの向上>
OpenVINOTM への最適化をはじめとする、ハードウェアアクセラレーションに対応
OpenVINO™、NVIDIA CUDA、Jetson、ARM など複数のプラットフォーム上で GPU アクセラレーションを有効にすることが可能で、ディープラーニングアルゴリズムを高速化することができます。例えば、 OpenVINO™ アクセラレーションを有効にすると、FaceMe の顔認識速度が 約 500% 向上します。
FaceMe® – プラットフォーム毎の顔検出・認識速度比較
GPU有り/無し、LinuxやAndroidなど、異なるプラットフォーム構成においても、それぞれの環境に応じたベストな顔検出・認識速度のパフォーマンスを提供します。
<活用シナリオ>
AI顔認識技術「FaceMe®」はさまざまなケースでご利用いただけます。
・各種セキュリティソリューション
・ホテルや病院などでのキオスク端末による無人対応
・オフィスの受付やドアセキュリティ
・デジタルサイネージでのターゲットに合わせたコンテンツ配信
・スマートロックとの連動
・ロボットへの組み込み
<FaceMe® 機能について>
<クロスプラットフォームソリューションに最適化>
Windows、Linux、Android、iOS 用にデザインされた
FaceMe® は、クロスプラットフォームでの開発に最適です。ドアセキュリティシステム、デジタルサイネージ、キオスク端末、POS システム、Android / iOSベースのアプリケーションなど、さまざまなアプリケーションやソリューションを組み合わせて展開することができます。
◇サイバーリンク株式会社について
1996年に設立。台湾に本社を置くコンピュータ・ソフトウェアメーカーです。
デジタルメディアの作成、再生、共有などのアプリケーションの開発を行っており、欧米をはじめ世界各国で、一般ユーザーに高解像度映像の再生、簡単かつプロ並みのビデオ、写真編集の体験を提供しています。
日本法人であるサイバーリンク株式会社は、1998年に設立。日本のマーケットに向け、マルチメディア関連ソフトウエアの開発を手がけ、主力人気商品の動画再生ソフト「PowerDVD」、ビデオ編集ソフト「PowerDirector」などは多くのハードウェアメーカーにバンドル採用いただいています。
映像の品質に大きく影響するコーデックを中心とした多数の特許を持ち、最先端の技術への対応や使いやすさを追求した製品を開発することを目指し、この技術力をもとにして、新たに顔認証システム「FaceMe®」を開発。セキュリティシステム、個人認識・個人認証に最適なソリューションを提供することを通して、新しい「暮らし方」を創造しています。
Copyright 2019 CyberLink Corp. 無断複写・複製・転載を禁ず。
※本ニュースリリースに記載されている内容および製品情報については、将来的に変更される可能性があります。